経営力強化できる経験値活用サポート人材確保のための交流会

経験値活用型サポート人材による成功事例分析2

丸章工業株式会社

中部経済産業局レポート(丸章工業)
所在地:岐阜県関市
設立:1966年
資本金: 1,000万円
従業員数:40人
事業概要:鋏・ナイフ・包丁の企画製造販売
業種: 製造業

現場密着の指導スタイルで改善・標準化を推進、人を育て組織体質を強化することに成功。

【イベント参加から成果までの流れ】

    1. 組織化のためのリーダー育成と社員のレベルアップが課題

      有力事業のさらなる成長のため、工芸品的価値を損なわず生産性向上を図ること。加えて退職予定の責任者の業務の円滑な引継ぎを行うこと。この2つが課題であった。

    2. 外部人材を求めて、「サポート人材交流会」への参加を決定

      現在抱える課題解決に、外部人材を登用することで、工作機活用のノウハウを取り込み、しみついている固定観念を排し、新たな取り組みが展開することを期待した。

    3. 経験値活用型サポート人材交流会に参加

      交流会では7名と面談し、3名と二次面談。事前に検討した「求める知識・ノウハウ・指導スタイル」の条件にマッチした1名と契約を締結。

まず現場担当者の困りごとを聴き、できることには即応して改善を推し進めた

    1. 全ての主要な会議に参加し、組織の現状と課題を把握した。従業員に対しては性格診断を実施の上、個人面談によって現状を把握し、教育課題の選定・カリキュラム作成に活かしていった。

工作機の有効活用、業務の標準化・情報の見える化を実現し、円滑な引継ぎを完了

外部人材は工作機の活用ノウハウ、5Sをはじめとするモノづくりの基本を展開、業務の標準化・見える化により、生産性を高め、引継ぎの円滑な実施にも貢献した。

取組前(きっかけ)

主力事業の三本柱のうちのひとつに、成長のために乗り越えるべき課題があった

鋏、包丁、ナイフ、3つの主力事業のうちのひとつであるナイフ事業の課題は「生産性向上」であった。主力商品である高級ナイフには工芸品としての付加価値もあり、生産効率だけでなく、工作機械による加工技術を駆使した“精密さ”と、職人の技による“精巧さ”の両面が要求される。
“精密さ”と“精巧さ”を高めつつ、生産性の向上を図り、事業として利益体質を高めることが課題であった。具体的には、マシニングセンタが活かしきれていないため、その性能を引き出し、ムダを省いて作業全体の効率を向上させることである。加えてナイフ事業の責任者が退任するという事情があり、円滑に引継ぎを行うことも喫緊の課題となっていた。
この2つの課題に取り組もうというとき、関信用金庫よりサポート人材との交流会に関する案内を受け、外部人材による支援に期待した。

取組内容や工夫、成果

課題解決のために必要な支援のあり方と求める人材像の明確化

経験値活用型サポート人材事業に参加するにあたって、課題である「生産性向上」と「責任者の業務の円滑な引継ぎ」の支援をうけるために、重視する要件を明確化した。それは「マシニング加工の指導力」と「一方的な指導ではなく、一緒に取り組んでくれる指導スタイル」であった。

交流会での人選

上記要件にマッチしただけでなく、その人材には、経営面においても経験・実績があることが紹介された。これにより、もうひとつの課題である「事業の円滑な引継ぎ」への支援でも期待と安心感が高まり、採用の決め手になった。

課題の本質と指導方法について事前にすり合わせ、現場密着・伴走型の指導スタイルが実践された

サポート人材に対しては、何が課題の本質なのかについてはもちろん、指導方法にも要望を伝えている。一方的なコミュニケーションによって知識を押し込む指導ではなく、現場に寄り添い、共に取り組んでくれる指導スタイルを希望することをしっかり伝え、それにこたえてくれそうな人材を選んだため、サポートは期待通りに行われた。現場担当者の困りごとに耳を傾け、三現主義で実践的に次々を改善と標準化が進められ、生産性向上と円滑な引継ぎが実現していった。

  1. 経営課題を見つめ直す

    3つの主力事業のうちのひとつであるナイフ事業の「生産性」に問題があった。
    主力商品である高級ナイフには工芸品としての付加価値もあり、生産効率だけでなく、工作機械による加工技術を駆使した“精密さ”と、職人の技による“精巧さ”の両面が要求される。

  2. 経営課題を解決するための方策を検討する

    ナイフ事業の「生産性向上」の課題の核心は、マシニングセンタの有効活動であると考えた。また、工芸品として品質重視の影響や加工方法に関する固定観念を排除する必要性も感じられた。これには、外部人材の支援が有効な手段であると考えられた。

  3. 求人像や人材の調達方法を明確化する

    関信用金庫から、社外専門家とのマッチング事業「経験値活用型サポート人材交流会」を紹介され参加を決めた。求人像は社長と専務で話し合い、「マシニングセンタの指導力」と「一方的な指導ではなく、一緒に取り組んでくれる指導スタイル」として交流会に臨んだ。

  4. 求人・採用/登用・育成(人材に関する取組の実施)

    当社では交流会では7名の人材と面談を行った。交流会では、求人像をベースに経験・能力・人柄を重視して選んだ3名と2次面談を行い、最終的に1名を採用した。
    選考面接過程で当社課題の本質を説明し、事前に理解した形で契約を結ぶことができた。

  5. 人材の活躍や定着に向けたフォローアップ

    面接段階で指導内容と指導スタイルについて話し合っていたため、指導が実際に開始されたあとでの誤解や混乱なく、支援活動の取り組んでもらうことができた。
    しかしサポート人材は異業種出身であり、「高級ナイフ」のような特殊商品の常識はわからない。量産性だけでは判断できない商品特性に関してしっかり説明し、理解してもらうことができた。

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